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『CMで見る世界の中の日本』〜ADK Executive Creative Director,カンヌ国際CMフェスティバル審査員 佐藤達郎氏の話を聞く〜プレゼンター:佐藤達郎さん(ADK バイスプレジデント)
ディレクター:成岡 誠
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今回の参加人数はサンラボ史上最高の63名。
広告関係からメーカー、公務員の方まで、幅広い職種のみなさんが集まりました。
その中でひときわ目立っていたのは、やはりプレゼンターの佐藤達郎さん。 「今日はカンヌスタイルで来ました」という言葉通り、麻の真っ白なスーツに薄い青シャツという姿。 「東京ではちょっと浮いてしまいましたね」ということばに場も和み、講演がはじまりました。 |
プレゼンター 佐藤達郎さん
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カンヌ国際広告祭の実情とは
まずはカンヌ国際広告祭の概要と、佐藤さんが審査員日本代表に選ばれた理由から。
カンヌ国際広告祭は、ロンドン国際広告祭、クリオ賞と並ぶ、世界のメジャー広告祭のひとつで、カンヌ国際映画祭の1ヵ月後に行われる広告の祭典です。
なぜ権威があるかと言うと、有料かつ現場参加型である点(現場参加型は他にほとんどない)と、斬新・過激な発想がよしとされているから。
しかし、きちんとビジネスにも繋がっており、この広告祭を見て、仕事を依頼する企業もあるそうです。
また、佐藤さんが審査員に選ばれた理由は、普段広告代理店でクリエイティブ部門の責任者をされ知識も豊富であることと、審査がすべて英語のため英語ができるという点から。
コピーライターとして日清食品などの製品を手がけたのち、ニューヨークで活躍されていたこともあり審査員としてのオファーがありました。
時には「Come on!」と票集めも
カンヌでの受賞作品の選び方
カンヌでは実際にどのようにして賞を決定するのでしょうか。
全部で10部門ほどある中、TVCF(コマーシャルフィルム)部門についてお話を頂きました。
第1ステップでは、各国22人の審査員が全世界から寄せられた応募作品を4日間見続け、1〜9点までの点数を入れ選出します。
そして全応募作約5000本が250本ほどに絞られた後、ディスカッション・挙手による審査を経て次のステージへ。
22人過半数の中14人以上に支持されなければ落選となりますが、自分が支持するCMに思い入れるあまり、「Come on〜!」「Please!」と言って挙手を求める審査員もいるとかいないとか?
最終的には金賞・銀賞・銅賞を選出するのですが、審査のポイントは「凝った技術や撮影場所よりも、あくまでも内容」とのこと。
私たちも、いくつかのCMを見させていただきましたが、思わず笑ってしまったり、感動したり。
文化を越えて共感できる内容で、表現方法やアイデアのレベル高さを実感しました。
日本の広告業界でウワサの
カンヌ映画祭に関する常識・非常識
次に、カンヌではどんな作品が選ばれやすいのか、また選ばれにくいのかという話です。
近年、近年日本の作品は不振のようで、広告代理店もどれを応募するか頭を悩ませているとか。
そこで審査のポイントをいくつか披露いただきました。 (詳しくはココをクリック)
個人的に印象に残ったのは、「わかりやすいだけでなく、あえてわかりにくい内容にすることで消費者の興味を引く作品もあり」ということと「ブランドではなく、カテゴリーに対する考え方を表明し、それに共感してもらう作品も多く支持されていた」ということ。 日本のCMは時間枠が 15秒・30秒と短いため、情報を満載した押し付け型のCMが多く、日本の作品に不足している部分かも知れないと感じました。 (海外では30秒の他、60秒・120秒という尺のTVCFもあるようです。どんな頻度で流れているかはご不明ですが・・・)
最後に、これらの事例にそって見てきた広告のうち、どれが印象に残ったかを、各チームでディスカッションしましたが、グランプリ作品ではなく、2004年のゴールドメダル受賞作「アルゼンチン航空」のドラマ仕立ての内容に人気が集中!
お見せできないのが残念ですが日本の一発勝負的なCMと正反対のものが目に焼きついた結果になりました。
○カンヌ国際広告祭受賞作品ページ(ただし2005年度分)
http://www.canneslions.com/winners/
佐藤さんには、記念イベント、3次会までおつきあいいただき、参加者全員が直接お話できたのではないでしょうか。 身近な広告について体系的な視点を持つことができた記念イベントでした。

